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8月10日「道の日」に考える、自分らしいキャリアの歩み方

8月10日は「道の日」です。

その由来は大正9年(1920年)の8月10日に、日本で最初の道路整備の長期計画がスタートしたからであり、また8月が「道路ふれあい月間」になっていることも加味されているようです。

道の日に考える、人生の道について

私たちは毎日、当たり前のように道路を利用しています。この大切な共有資産である道路について考えるとともに、同じく大切な資産である「人生の道」について考えてみてはいかがでしょうか。

人生の道をここでは「キャリア」と捉えて話を進めていきます。

私が仕事で扱う「キャリア」は、英語では「career」です。

その語源はラテン語の「carrus」で、車輪の付いた乗り物を指す言葉だったとされています。

その後イタリア語の「arriera」やフランス語の「cariere」などになり、それぞれの意味を持つようになったそうですが、そのどこかに道や軌跡などと関わるものがあるようです。

そして日本で比較的広く紹介されているのは「轍(わだち)」であり、まさに車輪が付いた乗り物が、その誕生から終わり(自動車なら廃車)まで、ずっと連なる一本の筋になります。

つまりキャリアとは、職業や役職、肩書きだけを指すものではなく、一人ひとりが歩んできた人生や仕事の軌跡そのものなのです。

なお日本語の「キャリア」には「career」以外にも「carrier」もあります。こちらは日常生活においては荷台や航空会社、通信事業者、医療の世界では保菌者などを意味します。

道路にさまざまな道があるように、キャリアにもさまざまな道があります

道路には、高速道路もあれば国道や県道、生活道路、山道もあります。

最短距離で目的地へ向かう道もあれば、景色を楽しみながらゆっくり進む道もあります。工事や渋滞で予定どおりに進めないこともありますし、回り道をしたことで新しい発見をすることもあります。

人生や仕事も同じではないでしょうか。

就職、転職、異動、昇進、育児、介護、病気、学び直し……。

私たちのキャリアは、さまざまな出来事の影響を受けながら形づくられていきます。

だからこそ、「この道だけが正しい」という一本道はありません。

「遠回りだった」と思った経験が、後から意味を持つこともある

キャリアコンサルティングでは、「もっと早く転職していればよかった」「あの会社に入らなければよかった」と過去を悔やむ声を耳にすることもあります。

しかし、話を丁寧に整理していくと、その経験が現在の仕事への考え方や人との関わり方につながっていることも少なくありません。

もちろん、つらい経験を無理に美化する必要はありません。

それでも、一見すると遠回りに思えた経験が、その人らしいキャリアを形づくる大切な一歩になっていることが多々あります。

歩んだ道のりを意味づけるのは自分しかいない

ひとが歩いた道のほとんどは、決して無意味ではないのだと思います。

また無意味にするのか、それを意味あるものにするのかは、実は誰かから決められたものではなく、自分で決めることができるものなのだとも思います。

「つまづいた石は、踏み台にしてしまおう」

この言葉は櫻坂46のメンバーの勝又春さんが、座右の銘にしているそうです。

つまづいた石を踏み台にするかしないかは、結局は自分次第です。

そして「してしまおう」という楽観的な姿勢に、私は大きな意味があるのだと感じています。

「踏み台にせよ」「踏み台にすべし」では、折れた心をいっそう苦しめることになってしまいそうです。

道路には標識がある。人生には何があるのでしょうか

道路には、進む方向を示す標識があります。そして私たちは地図、今ではカーナビやスマホの地図アプリを使って、進むべき道を選択していきます。

では、人生や仕事の道しるべと、進む道を決めるための基準になるものは何でしょうか?

道しるべは、私たちの環境にあふれている多くの情報や、周囲の人たちからのアドバイスなどと考えられます。

しかし私たちは周囲からの情報やアドバイスだけに従うのではなく、自分の中に進むべき道を選ぶ基準となるものもあるはずです。

私は、それは「自分らしさとは何か」に対する価値観であり、その人の「好き嫌い」なのだと考えています。

収入を重視する人もいれば、人とのつながりや専門性、社会への貢献を大切にする人もいます。

しかしどれが正しいということではないので、「良し悪し」ではありません。

人それぞれだということです。

大切なのは、自分自身の価値観を理解したうえで、その時々の環境や役割とのバランスを考えながら道を選んでいくことです。

だからこそ、私はキャリアコンサルタントとして、相談者に「正しい道」を示すのではなく、その人自身が納得できる道を一緒に考えるお手伝いをしています。

「道の日」を、自分のキャリアを見つめ直す日に

道路は、目的地へ向かうための大切な社会基盤です。

一方で、人生の道は、誰かが舗装してくれるものではありません。

ときには立ち止まり、振り返り、進む方向を考えながら、一歩ずつ歩んでいくものです。

8月10日の「道の日」をきっかけに、ぜひご自身のキャリアという「人生の道」にも目を向けてみてください。

「どこまで歩いてきたのか。」

「これから、どんな道を歩んでいきたいのか。」

そんな問いに向き合う時間が、これからのキャリアをより自分らしいものにしてくれるはずです。

最後に

キャリアは、単に「仕事を選ぶこと」ではなく、社会において「自分らしい働き方や生き方を築いていくこと」になります。

当サイトでは、キャリアの考え方や、自分らしいキャリアを築くヒントについて、さまざまな角度からコラムを発信しています。今回の記事をきっかけに興味を持たれた方は、ぜひ他の記事もご覧ください。

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自動車業界で開発業務を経験し、産業カウンセラー / 国家資格キャリアコンサルタント取得。グループアプローチによる課題解決支援も経験する。2023年にキャリアデザイン・メンタルサポート株式会社設立。静岡県を中心に企業向け人材定着・職業能力向上、メンタルヘルス支援を実施。またキャリア理論や公的機関の調査・法制度を分かりやすく解説し、企業経営者と働く人の双方に役立つ情報発信を心掛けています。

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