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「睡眠障害」が診療科目に加わった意味

眠れないことを「仕方ない」で済ませでいませんか?

2026年6月1日から医業において、組み合わせで標榜(広告)可能な診療科名として「睡眠障害」を掲げることができるようになりました。標榜可能な診療科名とは、医療機関が患者に対して診療する専門分野を伝える際に用いられる名称です。例えば「内科」、「外科」、「小児科」などがあります。
今回「睡眠障害」は、組み合わせで標榜できる診療科名として追加されました。つまり単独ではなく、「睡眠障害内科」、「睡眠障害精神科」「内科(睡眠障害)」、「精神科(睡眠障害)」などのように使用されることになります。

これまでも睡眠障害の診療は行われていましたが、患者にとっては「どの診療科を受診すればよいのか分かりにくい」という課題がありました。今回の制度改正は、そのような受診のハードルを下げ、睡眠に悩む人たちが医療機関にアクセスしやすくなり、健康の維持増進に繋げることを目的としています。

日本人の5人に1人が睡眠の問題を抱えている

このニュースは単なる制度改正ではありません。多くの日本人が、睡眠に関する悩みを抱えているという背景があり、様々な悪影響を及ぼしています。
睡眠に関する問題は単に寝不足、睡眠時間が短いということだけではありません。

  • 寝付くまでに時間がかかる
  • 寝ついたが途中で何度も目が覚めてしまう
  • 起床時間よりも早く目が覚めてしまい、それ以上眠れなかった
  • 寝ているはずなのに、でも十分に眠れた実感がない
  • 日中に眠気を感じてしまう

日本人の5人に1人が、このような睡眠に関する悩みを抱えていると言われています。

個人の「眠れない」は社会問題につながっている

睡眠に関する悩みは様々ですが、まず個人にとっては日中の仕事や勉強の能率の低下に繋がります。機械や乗り物の運転をされる方であれば、大きな事故の発生に繋がりかねません。
また睡眠に関する障害は、様々な病気を誘発させたり、状況を悪化させてしまいます。睡眠だけの問題から様々な病気を拡大させることによって、日本全体の医療費が増大することにもつながります。一人ひとりの健康保険料の値上がりとして、私たちの生活に跳ね返ってきます。

睡眠は心の健康を支える土台

私たちは日頃、食事や運動の重要性については意識することが多いものです。しかし睡眠については、「忙しいから仕方ない」「年齢のせいだろう」と軽視してしまいがちです。
ところが睡眠は、心と身体の両方を回復させる重要な役割を担っています。
睡眠不足が続くと、

  • 集中力や判断力の低下
  • イライラしやすくなる
  • 不安感が強くなる
  • 意欲が低下する

といった変化が現れることがあります。
また、うつ病や不安障害などのメンタルヘルス不調では、睡眠の問題が初期症状として現れることも少なくありません。

  • 「最近なんとなく調子が悪い」
  • 「以前より疲れやすくなった」

そんな変化の背景に、睡眠の問題が隠れていることもあります。

「眠れない」を我慢しない社会へ

今回、「睡眠障害」という名称が診療科名として使えるようになったことで、睡眠に悩む人が相談先を見つけやすくなります。
もちろん、一時的に眠れない日が続くことは誰にでもあります。
ただし、

  • 睡眠の問題が1週間以上続いている
  • 日中の生活に支障が出ている
  • 気分の落ち込みや強い疲労感がある

という場合は、早めに専門家へ相談することも大切です。
睡眠は健康の結果ではなく、健康を支える土台です。今回のニュースをきっかけに、自分自身の睡眠を見直してみてはいかがでしょうか。心の健康を守る第一歩は、「ちゃんと眠れているか」を振り返ることから始まるのかもしれません。

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