
ジョブ・カードの職務経歴シートの書き方|仕事内容や強みを具体的に書くコツ
受付時間:月〜金 9:00〜18:00

11月は「人材開発促進月間」です。
厚生労働省では、職業能力の開発・向上や技能の振興を目的として、毎年11月を人材開発促進月間と定めています。また、11月10日は「技能の日」とされています。
企業にとって、従業員の能力開発は重要な経営課題の一つです。
しかし、従業員の成長を支えるために、どのような取り組みが必要なのでしょうか。
研修を実施する。資格取得を支援する。新しい仕事を経験する機会をつくる。
こうした取り組みは、従業員の能力開発に役立ちます。
一方で、研修を実施したり、資格取得を奨励したりするだけで、従業員が期待どおりに成長するとは限りません。
今回は、中小企業の人材育成について、従業員のキャリアという視点から考えてみます。
人材育成というと、社内研修や外部セミナーへの参加、資格取得などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、知識や技能を身につけるための学習機会を設けることは大切です。
しかし、従業員の能力は、日々の仕事の経験を通じても培われていきます。
例えば、次のような経験です。
– 顧客の要望を聴き、課題を解決する
– 周囲の人と協力して仕事を進める
– 新しい業務に挑戦する
– 仕事上の問題を振り返り、改善策を考える
– 後輩に仕事を教え、チームを支える
こうした経験から何を学び、次の仕事にどう生かすか。それも能力開発の重要な側面です。
会社が研修の機会を提供するだけでなく、仕事の経験を振り返り、学びを深められるように支援することも、従業員の成長につながります。
人材育成を考えるうえで、もう一つ大切なことがあります。
それは、従業員本人が望む成長と、会社が期待する成長が、必ずしも一致するとは限らないということです。
例えば、会社は将来の管理職候補として成長してほしいと考えていても、本人は専門的な技能を磨き続けたいと考えているかもしれません。
会社は新しい仕事を任せたいと考えていても、本人は現在の仕事をより深く理解し、確実に遂行できるようになりたいと思っているかもしれません。
こうした違いがあること自体が、問題なのではありません。
問題は、お互いの考えを十分に確認しないまま、育成方針や役割を決めてしまうことです。
会社の期待を一方的に押しつければ、本人の意欲が低下する可能性があります。
反対に、本人の希望だけを重視して、会社が期待する役割を伝えなければ、組織として必要な人材育成が進まないこともあります。
人材育成では、本人の希望と会社の期待の双方を理解し、接点を探していくことが大切です。
本人の希望と会社の期待をすり合わせるためには、従業員と対話する機会が必要です。
例えば、定期的な面談で、次のようなことを話し合ってみてはいかがでしょうか。
– 今の仕事で、どのようなことにやりがいを感じているか
– 仕事を通じて、どのような能力を身につけたいか
– 現在、どのようなことに困っているか
– 今後、どのような役割を担っていきたいか
– 会社として期待していることを、どのように伝えられるか
こうした話し合いは、必ずしも大掛かりな制度を導入しなければできないものではありません。
中小企業であれば、日常的なコミュニケーションに加えて、定期的に立ち止まって話し合う時間を設けることから始められます。
大切なのは、会社が期待を伝えるだけでなく、本人が何を考えているのかを聴くことです。
また、面談で話した内容をその場限りにせず、必要な支援や今後の仕事の機会につなげていくことも重要です。
従業員のキャリア支援というと、転職を考えている人や、将来の目標が明確な人のためのものだと思われることがあります。
しかし、キャリアについて考えることは、転職や昇進を決めることだけではありません。
これまでの経験を振り返る。自分の得意なことや大切にしたいことを理解する。今後どのような働き方をしたいかを考える。
こうした取り組みも、キャリアを考えるうえで大切です。
会社にとっても、従業員一人ひとりの考えや希望を理解することは、仕事の役割や能力開発の機会を検討する際の参考になります。
もちろん、すべての希望を会社が実現できるわけではありません。
それでも、本人の希望を把握したうえで会社の期待を伝え、双方が納得できる方向を探ることには意味があります。
従業員のキャリア支援は、本人のためだけのものでも、会社の都合だけで進めるものでもありません。
個人の成長と組織の成長を結びつけるための取り組みとして考えてみてはいかがでしょうか。
人材開発促進月間を機会に、自社の人材育成について振り返ってみてはいかがでしょうか。
研修や資格取得の支援に加えて、従業員が日々の仕事から学び、自分のキャリアについて考え、会社と話し合える環境を整えることも重要です。
キャリアデザイン・メンタルサポート株式会社では、従業員向けのキャリアコンサルティングや研修支援などを通じて、個人の成長と組織の課題解決を支援しています。
従業員一人ひとりのキャリアと、組織からの期待をどのようにつないでいくか。
人材育成や従業員のキャリア支援についてお考えの経営者・人事担当者の方は、お気軽にご相談ください。